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Kibo-RPCは、日米オープン・プラットフォーム・パートナーシップ・プログラム(JP-US OP3)を通じた日米協力に基づいて、アジア・太平洋地域における「きぼう」利用の促進とSDGsへの貢献(人材育成)を目的に、JAXAとNASAが協力して取り組んでいる活動です。本活動を通じて、同地域の学生に宇宙でのロボット操作やコンピュータプログラミングに関する教育機会を提供しています。
Kibo-RPCの概要
Kibo-RPCは、国際宇宙ステーション(ISS)・「きぼう」日本実験棟において、ISS船内ドローン※1 を使用したロボットプログラミング競技会です。競技は「きぼう」船内をゲーム空間に見立て複数の課題が設定されます。参加者は、ISS船内ドローンを動かすプログラムを作成して※2、与えられた課題をクリアしながら、その時間や課題対応力について競います。
Kibo-RPCは今回で第6回目であり、2024年度に行われた前回大会では、過去最多の13か国・地域より、過去最多の661チーム、2788人の学生が参加しました。
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※2 参加者はJAXAとNASAが提供するプログラミング開発環境を利用して、ISS船内ドローンが自律的に動作するプログラムを作成します。
※3 アメリカ航空宇宙局(NASA)が開発した宇宙飛行士の作業代替・支援を目指す自律飛行型のロボット(https://www.nasa.gov/astrobee)
第6回Kibo-RPCの概要
募集対象
日本を含むKibo-RPC参加国/地域の大学院生までの学生
募集期間
2025年2月17日(月)~2025年5月12日 (月) 午後11時59分(日本時間)
競技のシナリオ(このシナリオはフィクションです)
宇宙海賊IB1世(Int-Ball the First(イントボール1世))はその短い生涯をかけて集めた宇宙の財宝を、国際宇宙ステーション「きぼう」のどこかに隠したらしい。宇宙飛行士はIB1世が隠した本物の財宝を探すための手がかりを知っているが、正確な場所までは分かっていない。しかし、これまでの調査により財宝が隠してありそうないくつかの候補地は特定でき、その近くには目印があることがわかっている。
そこで、諸君にはAstrobeeを操作し、宇宙海賊IB1世の隠した財宝を一緒に探してほしい。
まず財宝を探すために、Astrobeeを操作して目印を頼りに候補地を回ろう。この時偽物の財宝が紛れているかもしれないので注意が必要だ。全ての候補地を回った後、宇宙飛行士が持っている本物の財宝を探すための手がかりを参考に、財宝が隠されている場所まで戻りその財宝をゲットしよう!財宝を探すまでの道のりは諸君の自由だ。
スケジュール
2025年4月: プログラミング開始(シミュレーション環境オープン)
2025年7月: 国内予選(JAXAシミュレーション環境を利用)
2025年秋頃: 軌道上決勝大会(ISSの「きぼう」船内環境にて、Astrobee実機を利用)
国内説明会について
日時:2025年3月4日(火) 17:00~18:00 Teams会議にて開催
※ 説明は日本語で行いますので、お気軽にご参加ください。
※ 説明会への参加方法の詳細は特設サイトをご確認ください。
参加要件・詳細
第6回Kibo-RPC特設サイト(https://jaxa.krpc.jp/ja)をご確認ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
ぜひご応募ください!
ビデオクリップ
※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA